Every day is a special day May 10.2020 ~ May 9.2022
毎日がスペシャル 730日 一日のスペシャルを思い出しながら小片をかがる。
日常が一瞬で砕かれてしまう映像がニュースで流れ始めてからの1日一枚は、祈りの小片となった。
昭和について ギャラリーギャラリー
個展のお知らせ 6月25日〜7月7日 木曜休廊 ギャラリーギャラリー
輸入くだもの 子供の頃のおやつは、夏はブドウとスイカ、秋は蒸かし芋、冬はミカンとリンゴ、そして病気見舞いには、バナナとパイナップルの缶詰だった。今では季節を問わず世界中の食べ物がマーケットに並ぶようになったが、旬に勝るものはない。
昭和のにおい ベンヂン 衣替えの頃になると祖母はベンヂンをしみ込ませた布で冬物のコートの袖口や襟首の周りの汚れを拭き取っていた。父はハクキンカイロに使っていた。
昭和について ギャラリーギャラリー
個展のお知らせ 6月25日〜7月7日 木曜休廊 ギャラリーギャラリー
石炭の頃 私は、石炭から石油へとエネルギーが変換する時代に生きてきた。映画「にあんちゃん」、土門拳写真集「筑豊のこどもたち」、鉱山の事故やストライキのニュース、黒い羽募金など石炭についての記憶はわずかしかない。リサーチしたからといってそこへ近づけるわけでもないが、この快適な生活が成り立ってきた昭和のエネルギーについて知るべきだと思った。
有刺鉄線 動物を分離し占有し管理するために、人は安価で有効な柵を作り出した。やがてそれは戦争の武器となり、人を強制的に分離する囲いとしても使われてきた。今では、侵入を防いでいるのか囲われているのかさえ分からない見えない不安な柵がある。
黒丸ダイコンとみりん「美醂」
アートのジレンマ
世界がコロナ禍に入る前の2018年、授業で「マスク制作」を課題にした。私も一緒に制作してみた。できる限り地産地消、輸入果実を選ばないという私のマスクは、輸入羊毛とプラスチックで作られている。私が動けばそれだけでゴミが出る。
学生たちは、マスク依存症や口を覆うことで表情を隠したいなどコミュニケーションについての色々な問題を取り上げそれぞれ力作だった。
Every day is a special day May 10,2020 ~ May 9,2022
今日のスペシャルは何だったかしらと思いながら、一日一枚小さなスペシャルをつくり続けて730日。昨日も一昨日も一回きりだったと思うと何気なく過ごし忘れていく毎日毎日がいとおしく思える。3年後に何食べようなんて考えないのと同じで、3年後にどうなっているかなんて考えない。今日一日のことだけで精一杯だからね。
お花見巡り
「カップ酒でひとり花見」をやってみたいと出かけたけれど近所の酒店にカップ酒なし。盃を取りに帰り、辛口フルーティ地酒と新道さんの布で贅沢立飲み花見巡り。ちょっと楽しい一日。
京都市立芸術大学を退職しました
京都市立芸術大学を退職しました。
なんの縛りもなく過ごしましたから、仕事から解放された感はなく、今後は?と聞かれても「今まで通り毎日を過ごすだけ」です。
2020年コロナの春から毎日一枚special をかがる5分間は「今日のスペシャル」を思っていました。5月には730日分になります。何てことないけれど特別な一日をずっとずーっと過ごしてきたのだと考えると、みなさんへの感謝の気持ちでいっぱいになります。ありがとう❗️